2006年05月09日

旅立つその背中〜宙組楽パレード〜

宙組千秋楽。
一つの時代が終わる日。
そんな瞬間に立ち会いたくて、見に行った。

出の時間まで、ひたすら待った。
今頃はサヨナラの挨拶かなぁと思いながら、
誠君とひたすら喋り、ひたすら食い(食べたんかい)
そうしていくうちに、一人一人退団者が出てきた。
人垣の間からその姿を見送った。

ハナフサさんも出てきた。
最後まで娘役らしく、静かに出てこられた。
もう少し何かしてくれても良いんじゃないか、と思ったけども。
これでこそハナフサさんなのかもしれない。
静かにひっそりと、私たちに夢を残して旅立たれた。

もう日が暮れて、辺りは暗くなっていた。
真っ赤なじゅうたん、お立ち台が準備された。
そんな中、和央サンはやってきた。
「私が見える人も、声しか聞こえない人も、聴いて下さい」
何千人もの人がいるのに、一瞬にして静まった。
大勢の人が、全神経を和央サンに集中させた。
そして和央サンはマイクを持って歌いだした。
「NEVER SAY GOODBYE」の主題歌を。

一瞬にして、和央サンとの思い出が走馬灯のように駆け巡った。
私は和央サンの2番手時代からしか見れなかった。
そのわずかな間に、沢山の夢を与えてくれた。
フランツ、アルフォンソ、エリック、マンリーコ、そしてジョルジュ。
どの役も和央サンらしく演じてくれ、和央サンらしく魅せてくれた。
そんなことを思い出しながら、歌に聴き入っていた。

サヨナラショーなんて見れるはずのない私が、
こうして最後に和央サンの歌声を聴く事が出来た。
肌に感じることができた。
和央サンの優しくて、温かくて、大きな歌声を。
嬉しくて寂しくて、ボロボロ泣いた。
本当に嬉しくて、本当に幸せだった。

袴姿の和央サンは、とても綺麗だった。
普段はカメラ小僧の私だけど、和央サンの姿をファインダー越しではなく肉眼で見たかったから、じっとこの目に焼き付けた。
焼き付けたくて、思わず車を追いかけた。
背中を追いかけて、正面で見て、また追いかけて。
旅立つ和央サンは止まることなく、旅立っていった。
真っ直ぐ前を向きながら、明日の方向へ向かって。
そんな背中を見ながら思った。
退団って、こういうことなんだなって。

和央サンとの思い出は多すぎて、何も言えない。
想いも深すぎて、言葉で表せない。
だから贈る言葉はまた今度、別のところでゆっくりと言うことにしよう。

何より無事に千秋楽を迎えられて、本当によかった。
和央さん、おめでとう。そしてありがとう。
東京でも頑張って下さい。
posted by seto at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚(観劇とかinムラ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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